野球部の悪しき習慣

僕の住んでいるマンションの向かいに中学校があります。 部屋の窓からちょうど校門が見えるのですが 野球部の若い子が朝、校門に立って挨拶をしています。 おそらく一年生くらいだと思います。 なぜそう思うかというと持ちモノや風貌から野球部とわかる先輩(三年生)が登校してきた時に 挨拶している子達に先輩っぽく絡んでいるからです。 今のマンションに住んで2年位になりますが毎年行われているので この中学校の野球部では新入部員が校門に立って 挨拶するのが習慣というか伝統みたいになっているのだと思います。 今年の一年生が来年になると 「自分らもやったんだからお前らもやれ!」 といってこの伝統は引き継がれます。 校門に立って挨拶する自体は別に何とも思わない、むしろ良いと思うのですが 一年生だけ朝早く来て挨拶して先輩は遅くてもいいというのが僕は好きではありません。 どうせやるなら野球部全員でやればいいのにと思います。 「一年生はとりあえず玉拾い」っていうのと似ていると思います。 たぶんやらされている一年生は「なんで?」と思っているのですが 先輩が言うからとか伝統だからとやり続ける。こんなバカなことはありません。 野球で強くなりたいのであればそんなことやっている時間はないと思うのです。 今の一年生が先輩になったとき 「自分たちのように後輩にもやらせよう」 と思うのか 「あんな意味の無いことはやめよう」 と思うのか。 この違いはとても大きいと思います。 失礼だとは思いますが今のこの中学校はそこまで野球は強くないと思います。 ところでこういった悪習、皆さんの会社にもあったりしませんか? 僕は会社員だったころいつも感じていました。 新卒で入った会社には『OJT発表会』というものがありました。 オン・ザ・ジョブ・トレーニングの略です。 二年目の社員が入社後から発表までにどのような事をやってきたかを発表するものです。 発表を見るのは会社のお偉いさんのおじさまたちです。 僕はこれが嫌いでした。 オン・ザ・ジョブと言いつつ時間外に直接業務とは関係のないことを発表することになったり QC手法(今もあるのか?)というのを使うルールがあったり。、、 ひどい人は先輩の発表資料を真似して見たり。 完全に形骸化していて意味のあるものとは到底思えなかったのです。 僕はルール無視して直接業務でしていたことを発表したので 散々な評価を頂きました。笑 僕が退職して5年ほど経ちますがまだまだこの発表会は続いているようです。。 『やる理由がわからないけどやっていること』 に疑問を持つことはとても重要だと思います。 ちょっとでも思い当たる節があれば先輩にでも聞いてみることをお勧めします。 「これって何でやらないといけないんですか?」 って聞いて 「わからない」とか「昔からそうなんだよ」と返ってきた場合 大体の場合においてそれは不要なことだと思います。 自分の頭で考えないと先人が作った意味不明な習慣で 無駄ばかりになってしまうんですねえ。。。
自分のアタマで考えよう
ちきりん ダイヤモンド社 売り上げランキング: 718
くろ