粋な江戸っ子
江戸の卵は1個400円! モノの値段で知る江戸の暮らし (光文社新書)
この本、面白いです。
もともと時代劇も嫌いではなく、歴史の話も好きなのですが
今までの本には無かったであろう
「江戸時代のいろいろなものを現代のお金に換算したらいくらになるの?」
って事が書かれています。
もちろん250年以上続いた江戸時代なので時代によって物価の変動があるので
1787年~1841年での金額に焦点が絞られています。
将軍のお小遣いから庶民の生活における家賃や食べ物、
吉原などでの遊びの値段など
時代劇などをみていると気になってくる物の値段が
本当にかゆいところに手が届くように記載されています。
タイトルは
「江戸の卵は1個400円!」
ってありますが
決して江戸時代は卵が一個400円で高かったなどといっているわけではありません。
物価に関しては時代による価値観の違いもあるので
今と比べて高いものや安いもの様々です。
法外に高いものが出てきてびっくりもしますが
逆の今と比べて安いものもあったり。
歌舞伎とか相撲については見物料が高いにも関わらず見に行ったりとか
初鰹がどうしても食べたくて何十万円も払ったりとか
なんか粋だなーと感じてしまいました。
あとは僕が知らなかっただけかもしれませんが
現代も使われている言葉の語源を知ることができたりと
少しだけ物知りになった気がします。
例えば「くだらないもの」って言葉ありますよね?
江戸時代では確かに江戸は栄えてはいましたが都は京都にありました。
今でこそ電車などで「のぼり電車」というと東京に向かう電車を指しますが
江戸時代では「のぼり」というと京都に向かうもので
そこに向かわないものは「くだり」といったそうです。
京都に良い物などがあると「くだって」江戸に届くわけです。
逆に悪いものだと「くだらず」江戸にも届かないわけです。
そんなわけで「くだらないもの」って言うのは
江戸まで「くだらないもの」っていうのが語源なのだそうです。
おもしろいですね。
というわけでもっと歴史について学びたくなりました。
(僕は理系だったので歴史については中学レベルしかないのですが・・・)
くろ
江戸の卵は1個400円! モノの値段で知る江戸の暮らし (光文社新書)
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丸田勲
光文社 (2011-04-15)
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